耐震改修

まずは、地震について知りましょう

taishin1日本は地震大国と呼ばれるほど地震の多い国です。
地震はいつ、どこで、どれくらいの大きさでおきるのか分かりません。
東海地方におきると予測されている大きな地震は3つです。

これらの地震は100年~150年周期でおきてきましたが、東海地震は150年以上おきていません。
過去の記録からある期間内に地震がおきる確率がわかるようになりました。
東海地震は過去に単独でおきた記録がなく他の2つの地震の周期に当てはめると、今後30年の間におきる確率は 90% 以上となります。

名称 今後30年の間に地震のおきる確率
東海地震 90% 以上
東南海地震 60%
南海地震 50%

建物の倒壊による被害

阪神淡路大震災では亡くなられたかたの 80% 以上が建物の倒壊によるものでした。
これが東海・東南海地震では 60% 以上と想定されています。

気象庁震度階級
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/kaisetsu.html

愛知県ホームページ – 愛知県東海地震・東南海地震等被害予測調査結果
http://www.pref.aichi.jp/bousai/all/all.htm


自分の家の強さを知っていますか?

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耐震診断を行うと家の強さに評点がつきます。

建築基準法で定められた最低限の強さを 1.0 として
強ければ大きく弱ければ小さな評点がつきます。

耐震改修チャートをみると耐震診断の評点を 0.7 より高めることが地震に対して効果的であることが分かります。

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耐震補強いろいろ

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現在お住まいの住宅の評点が分かったら、改修工事によってどのくらいの評点を目標にするのか考えましょう。実際に工事が始まってから分かる問題によって費用の変動がどのくらいあるのかを知っておく必要もあります。

耐震工事には色々な方法があります。
木造住宅ではすじかいや壁によって補強を行います。建物によっては外側だけ工事を行う方法や重い屋根を交換することで効果が得られる場合もあります。また、リフォームと一緒に行うと費用もお得です。


補助金について

各市町村等では、木造住宅耐震改修に対して補助金の交付を行っています。

半田市について主な内容、条件等は次のようになっております。

募集期間 平成28年7月1日~
申請場所 半田市役所建築課
補助金の額 最大130万円を限度とします。(半田市内の業者で施工した場合に限ります。)

対象となる建物は 昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅です。
市が実施する無料耐震診断または、(財)愛知県建築住宅センターが実施する住宅耐震診断を受けており、
診断の結果、判定値が1.0未満と診断され、工事後の判定値が1.0以上となることが見込まれること。

申請時に必要な書類は、半田市民間木造住宅耐震改修補助金交付申請書、木造住宅耐震診断結果報告書の写し、他指針補強工事計画書、案内図及び平面図、補強計画図、その他補強方法を示す図書、補強工事後の建物についての耐震診断の総合評価、等となっています。

また、耐震工事の施工より、所得税特別控除や固定資産税の減額が受けられる場合があります。

詳しい内容につきましては、半田市役所建築課へご確認ください。

弊社でもご相談承っております。お気軽にご相談ください。


出典

気象庁, 愛知県, 愛知県東海地震・東南海地震等被害予想調査検討委員会資料,
井戸田秀樹、嶺岡慎悟、梅村恒、森保宏: 在来軸組木造住宅における一般耐震診断の評点と損傷度の関係 耐震改修促進のための意思決定支援ツールに関する研究(その1),
日本建築学会構造系論文集 第612号、pp.125132、2007年2月